綯い交ぜ

豊田市美術館の「綯交(ナイマゼ)−remix−フジイフランソワ、一体こやつのアートはいかに。」を観に行きました。
「綯交ぜ(ないまぜ)」とは、時代設定や登場人物などが異なる複数の話を自由に組み合わせ、
新しい狂言の筋を作る作劇用語なのだそうです。知らなかった〜。
ひと目見て「あれ?」もっとよく見ると「うん?」
じっくり考え出すと「う〜む」と唸ってしまう作品の数々。
。。っていうか面白い!(^^)面白すぎる!!
例えば、「やなぎにかえる」という作品。蛙が柳に飛びつこうとしている、
どこかで見たことがある絵。(その程度の知識ですみません)
でもよく見ると、飛びつこうとする蛙の先には、柳の葉ではなくたくさんの蛙がぶら下がっている。。!?
それだけでも十分面白いですが、「やなぎにかえる」or「柳に蛙」or「柳に帰る」。。とか言葉遊びもしているのかな?とか。
探し出したら、きりがない程のひねりやユーモアが、作品にちりばめられているのだと分かりました。
好みははっきり分かれそうですが(乙女チックさ、不気味さ、シュールさ等々)私は好きです。
作品が日本画で描かれているというのも興味深いです。
自分もこんな作品が描けたら。。洒落がきいた作品どころか、デッサンや技術さえも到底及びませんが、
何だか新しい一つの「方向性」を見せて頂いた気がして、嬉しかったのです。
図録も買っちゃいました。装丁も作品展の雰囲気に合わせているようで、普通と違う。
もちろん、家に帰って熟読です。
ちなみに、美術館では一番「タブー」であろう子連れで行ったので、大変でした。(>_<)
受付の方や学芸員の方に助けていただき、何とか鑑賞することができました。有り難うございました。m(__)m
お陰で、こっこも美術館を楽しめました。
川原の小石に観覧者が顔を描き込み、その空間に並べていく参加型の作品   
「かつてそこに必ずいた人」(←題)では、我が子も筆ペンで、
「つる三八○○ムし」と描いた石の顔(もちろん私が手伝う)をその場に置いてきました。
なかなか面白い空間になっていました。簡単に言うと、それを楽しむアートといったところかしら。
 
↑顔を描きこんだ石。左が私、右がこっこ作。  ↑その石を並べる。全部の石にこの顔が。。
少しの間「非日常」気分を味わえ、楽しかったです。