常識の中のズレとユーモア


興味があった「加藤万也展−湯桶と重箱−」に行きました。
どれも、日常にあるものに「ちょこっと」手を加えたことで生まれる不思議な作品たち。
「面白い。おもしろいなあ。」とつい独り言でつぶやいてしまった私です。(~_~;)
お馴染みの北海道の木彫りの「熊」の置き物。
でも、口にくわえているのは切り身のシャケ。
人に使われるのを拒むかのような、鉛筆の上下に消しゴムかついた「両鉛筆」
全面画鋲で覆われた「ドッヂボール」などなど。。
現代美術っていまいちとっつきにくい?のだけれど、
この方の作品ならば、思わずクスリと笑ってしまう親しみやすさが感じられて楽しかったです。
こっこも楽しそうに鑑賞していました。
特に「フリクション」という横断歩道の信号機の作品を気に入ったよう。
赤(止まれの人物の信号)と青(進めの人物の信号)がお互いにすぐさま光る作品。
とっても忙しくそれぞれが上下で点灯しています。
「これじゃあ、横断歩道渡れないねえ」と言うと、
「おうだんほどう、わたれないねえ。」とこっこもつぶやいていました。
入館も無料だったのですが、図録みたいな冊子も無料でいただけてちょっと嬉しかったです。
深読みしていけば、どんどんその魅力にはまりそうな、楽しいけれど、それだけじゃない展示がよかったです。