茶房日々

茶房日々

砂利の舗装されていない道を抜けると、そこにずっと憧れていた「茶房日々」がありました。
青々としたもみじの下をくぐって入り口へ。。
庭へと開け放たれた和室や縁側。
所々には季節の花々が生けられています。
どこをとっても、絵になる空間。
佇まいは凛として美しかったです。
隅々まで、主のしつらいに対する「心意気」を感じずにはいられませんでした。
ここで、菊月(9月)のおはぎとかぼちゃのデザートをいただきました。
「全て本物の素材の味だけでつくっています」
「こういう小さいお子さんにこそ、本物(の味がするもの)を食べてほしい」
と、店の方は、お話してくださいました。
野菜・根菜を細かく刻んでじっくり煮込み、本当に素材の味が凝縮されたようなおはぎ。
それほど量がなさそうでも、食べた後はお腹がずっしりと重く、とても満足感がありました。
でも不思議と胃にもたれることはなかったです。
子どもの「食」こそ、大切にしなければ。。と改めて考えさせられました。

「庭もどうぞ好きに遊んで行ってください」と言われ、
食後は庭にあるギャラリーを散策しながらみてきました。
どこをとっても心やすらぐ上質な空間。
そしてそれを大切に慈しんでいる人達がいて、この日々茶房は成り立っているのだと思いました。
私も年を経たとき、こんな所でこんな生活ができたら。。なんてまた憧れているのでした。