お茶の時間展

日本茶の新しい展開

百草さんではじまっていた「お茶の時間」展にお邪魔しました。
会場には、お茶の時間に用いる道具や日常づかいの茶に関するものがずらりと並んでいました。
美しく小さな道具たちの中に豊かで大きな茶の世界を垣間見た気がしました。
そして今回、櫻井焙茶研究所さんの「茶の会 | 日本茶の新しい展開」のWSに参加することができました。
茶・点前 / 櫻井焙茶研究所さん、菓子 / 菓子屋ここのつさんという何とも贅沢なWSでした。
最初に玉露を四煎淹れて、それぞれの茶葉を味わいました。
一煎目は、本当に雫ほどの湯でしたが、濃厚な風味と渋みを感じました。
二煎目は、一煎目より薫りが立って広がっていくような味わいでした。
三煎目は、わたしのイメージするお茶のイメージに一番近い味で飲みやすかったです。
四煎目は、冷茶にして新鮮な青紫蘇とすだちをブレンドして頂きました。
グラスに注がれた冷茶は透き通るようなグリーンで、飲むと爽やかな薫りとともに喉を潤してくれました。
百草さんの小さな白い部屋から見える木々の緑たちのような、美しさと爽やかさでした。
更に玉露の開いた茶葉に、ポン酢をかけて頂きました。
そうやって頂くという概念がなかったので、出された時はとても驚きました。
でも口に運んでみると、柔らかくて食べやすく、実際美味しかったです。
(私はワカメ等の海藻の頂いているように感じました)
その都度、お茶とともに菓子屋ここのつさんの和菓子たちも頂きました。
丹波の大納言小豆の蜜煮は小さな楊枝で1粒ずつ味わって頂きました。
うぐいすきな粉のすはま(州浜)は手に取るとまだ温かく、出来たてを味わいました。
その後、ほうろくで煎ったほうじ茶を燻りがっことともに頂きました。
カリカリの食感と香ばしいほうじ茶がぴったりでした。
最後に一人ずつ抹茶を立ててもらって、ここのつさんのとうもろこしの淡雪とともにいただきました。
とうもろこしが瑞々しく、淡雪の繊細さと口の中で溶け合ってとても美味しかったです。
お茶や抹茶を頂いた時のそれぞれの器は、古いものだったり李朝のものだったり作家さんのものだったりと、
普段手にしないような素敵な器でした。お茶を味わうのはもちろん、それを眺めるのもとても贅沢でした。
そして、終始櫻井さんの所作やしつらえが美しく目が離せませんでした。
そして五感で感じ、お茶やお菓子を愉しむことができました。
中には遠方からいらっしゃた方もお見えでした。
偶然azusaさんにもお会いしてご一緒することができ、とても心強く嬉しかったです。
本当に貴重な「お茶の時間」を過ごすことができました。
これからの日本茶の新しい展開!に益々期待が高まりました。
いつか櫻井焙茶研究所さんにも伺ってみたいです。
櫻井さん、ここのつさん、安藤さん、ギャラリースタッフの皆様、
そしてご一緒してくださった方々に改めて感謝の一日でした。
ありがとうございました。